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【INKT】ライブ代表曲「FTW」の歌詞考察

はじめに

INKTの1stアルバム(デビューアルバム)に収録されている「FTW」。

 

INKT [CD+DVD](限定盤)

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INKT

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他の収録曲に比べて、曲の作り方や歌詞の雰囲気に聖の“ラッパー”としてのルーツを感じることが出来るこの曲。

初めて聴いたとき、あれ?この歌詞どこかで聴いたことがあるな?」と思った方も少なくないのではないでしょうか。

最近は、DJイベントや、先日のウォーターランフェスティバルのような場でも「Shangri-La」(同アルバム収録曲)と共に“アガる曲”として披露される「FTW」ですが、この曲のどの部分がこんなに魅力的なのか、考察してみることにしました。

 

ラップとは

ラップ(RAP)とは、ヒップホップ主要4大要素の一つ。

小節の終わりで、似た語尾や同じ音の言葉を繰り返し利用する。あまりメロディをつけずに、口語に近い抑揚で発声する唱法。

1960〜70年代にアメリカから広まっていったこのラップ・ミュージックは、1980年代頃から、ヒップホップの流行と共に日本でも広まった。

日本人に親しみやすいラップを作るため、近田春夫いとうせいこうらが、読経をベースにした日本語で押韻するラップ・ミュージックを開発していったのが始まり。

(引用元:ラップ│ヒップホップとはこういうものである!

 

基本のラップ用語

  • MC(エムシー) ラップをする人のこと。
  • Dis(ディス) ラップで相手を罵倒すること。フリースタイルはほとんど罵り合い。例:声からす訳 越えられるかDis(Real Face /KAT-TUNより)
  • Answer(アンサー) 相手のDisに対してDisで返すこと。
  • FLOW(フロー) ラップの言い回し。例:ヤバめなFLOWで沸き出す場内(Real Face / KAT-TUNより)
  • Lyric(リリック) 歌詞のこと。例:○○(クソ)やべぇリリック(REAL7 / 田中聖 より)
  • Represent(レペゼン) ○○代表。フリースタイルでよく使われる。例:つかむテメエで レペゼンまずは(フリーズ / KAT-TUNより)
  • Rhym-ing(ライミング 韻を踏むこと。
  • DOPE(ドープ) 「ヤバイ」という意味。ドーピングのドープと同じ。褒め言葉。例:DopeなRhymeで泣き出す嬢ちゃん(Real Face / KAT-TUNより)

などなど…

(引用元:【HipHop用語集】日本語ラップ嫌いも楽しめる!【高校生ラップ選手権】のおすすめフリースタイルバトル特集! - Hikikomotrip

 

「FTW」とは

作詞はKOKI(田中聖、作曲はINKTのドラムを担当しているSASSYが行っている。

FTWは「Fuck The World」の略で、「世間のいろんなことに対してふざけんな!と思ってることをぶつける曲」(本人公式ブログより)

「FTW」iTunesはこちらから→

FTW

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  • INKT
  • ロック
  • ¥250

「FTW」の歌詞はこちらから→http://j-lyric.net/artist/a05957c/l0338ca.html

 

  • Aメロ

「正義」「提示」「Page」「ゲージ」「政治」「Payし」「ステージ」「定義」と、畳み掛けるように、一気に8つも韻を踏み続けている。さすが田中聖…と唸らされる。JOKERは生きていた。

・「Page」に「ゲージ」と言われると、檻の中で必死にもがきながら、「A page」を歌い上げた赤西くんを思い出します。 

 

  • Bメロ

「ゲリラ」「get it on」「(夢中)で reload」「(ぶちま)ける 理想」…これでもかとまた韻を踏んでくる。聖の頭の中はどうなっているのか。

「jump up」「pump up」「fuck that」と英詞のライムもお手の物。そこに重ねて「着火」を踏んでくるところがまたカッコイイ。

「大人達は甘い汁をpump up」「情報操作 マスメディアfuck that」「またも 着火」さあ出てきました、「あれ?聴いたことあるな?」系の歌詞。KAT-TUNを、JOKERを通ってきたみなさんなら、「大人達」「マスメディア」が彼らの、そして彼の敵であることは十分お判りのはず(笑)どれくらい嫌っているのかといえば、KAT-TUN時代のソロ曲「PIERROT」で、「初めまして XXX(腐った)マスメディアたち」とわざわざ挨拶するほど、といえば分かってもらえるだろうか。(「PIERROT」の歌詞はこちらから→PIERROT KAT-TUN/田中聖 - 歌詞タイム)さらに、「またも 着火」は、本当に“またも”であり、KAT-TUNのシングル曲「Keep the faith」では「そろそろ着火 Runaway 1」(「Keep the faith」の歌詞はこちらから→Keep the faith KAT-TUN - 歌詞タイム)、その後に出した「DON'T U EVER STOP」に収録されているカップリング曲&田中聖のソロ曲である「PARASITE」でも「そろそろ着火 Runaway 1」と同じラップ詞を使いまわしている。相当気に入っていたようだ。

 

  • Aメロ'

・もう一度繰り返される同じメロディ。「炎上」「天井」「連勝」「戦場」「返上」「洗浄」「独壇場」「低脳」「影響」「成功」「Take off」「警報」とここでもライムが止まらねえ!Aメロ最後まで同じ韻で突っ走る。(ちなみにここで出てくる「独壇場(どくだんじょう)」とは、独り占めにすることの意。もとは「独擅場(どくせんじょう)」という漢字を書くが、最近は擅を壇と読み間違え、「どくだんじょう」と読む人が多く、テレビでも後者が使われている。)

「burning burning」「warning warning」「前に 前に」と、英詞と日本語詞で合わせて「ni」の音で踏んでくる気持ちよさ。

「マイクとペン武器に 鳴らす警報」KAT-TUNのオリジナル曲「Messenger」の歌詞(こちらから→http://j-lyric.net/artist/a0076ef/l004632.html)にもあるように、マスメディアに何を言われようが、「マイク6本で 壁壊す」を体現してきた彼ら。世間に何を言われようが、俺たちは「歌うこと」で勝負する、というアツイ想いが伝わってくるこの歌詞。先ほど紹介した「PIERROT」という曲では「捏造するなら MICで挨拶やめる気ねぇよ」と歌っている聖。Jr.時代のソロ曲「REAL7」でも、「(だから)俺はこれで主張する ○○(クソ)ガキの声をこのMICで いつか大人になっちまうなら 今はハメ外しここで騒いでどけ」(「REAL7」の歌詞はこちらから→REAL7 - KAT-TUN - 歌詞 : 歌ネット)と訴えていることから、彼にとって「マイク」がどれだけ大切なものか(腕にタトゥーを入れるほどである)ということが分かる。ちなみにこの言い回しは、ことわざの「ペンは剣よりも強し」から発想を得ていると思われる。加えて「鳴らす 警報」であるが、KAT-TUNのデビュー曲「Real Face」のラップ詞で「Ai-Yo警報鳴らせ」と早々に登場済み。その次は、2010年に発売されたアルバムのリード曲「N.M.P(NO MORE PAIN)」のラップで“KAT-TUN”のスペルを述べる際に用いられている。「(警=K)報 鳴らせ」「(永=A)劫 続く」「(TEA=T)CUPの中」「(TEEN=T)の頃 捨ててきた」「ME & (YOU=U)」「何も(得ぬ=N)」…と思い返せばこれまたオシャレ。(「N.M.P(NO MORE PAIN)」の歌詞はこちらから→N.M.P.(NO MORE PAIN) - KAT-TUN - 歌詞 : 歌ネット

 

  • Aメロ"

「(モラルすら)なくて」「『(何か変え)たくて』?」「bull shit! mada(fuck them)!」日本語詞も英詞も構わず語尾で踏む。ちなみにここで出てくるbull shitというスラングは、「デタラメ」の意。また、madafackというスラングは、motherfuckerの略。直訳すれば分かるように、母親を犯すような「クソ野郎」という意味。

「誰かの飯のタネ、果てるまでmoneyだけ」鋭い人はすぐにピンときたはずのこの歌詞。KAT-TUNのシングル「ONE DROP」に収録されている「D-T-S」(「Dead To Shame(恥知らず)」の意味)のラップ詞「誰かの飯のタネ MONEYだけ」とほとんど同じである。(「D-T-S」の歌詞はこちらから→http://j-lyric.net/artist/a0076ef/l0158cb.html)これまでメンバー(というか主に聖)がマスコミ批判をすることはあったけれども、作詞家さんがブッ込んできたことはあまりなかったたため、当時かなりザワザワした一曲。「D-T-S」について書かれたブログは探せばわんさかあると思われる。(ちょっとググっただけで見つかった、歌詞考察のはてなブログONE DROPのカップリング曲、D-T-Sが隠れた名曲だと気づいた話 - いつだって彼らに夢中「誰かがメシ食う金稼ぐだけのために、俺らの人権が侵されてもいいのかよ?」 という彼らの苦しい想いが伝わってくる歌詞。あの頃(週刊誌に連載持っているとまで言われた)の彼らにコレを歌わせるのは、確かにスゴイ。また、勿論この歌詞も歌い出しの「なくて」「たくて」「fuck them」に続き、「タネ」「果てるまで」「money」「だけ」と韻を踏んでいる。

・そしてここからがスゴイ。専門知識がなくて、何がスゴイのか上手く言い表せないのが悔しいけど、とにかくスゴイ。「頭like a baby」「下らない gameに」「巻き込まれ help me」と続き、さらにこの最後の「help me」から繋げて、「hate me?」「playに」「prayし」「pay me」「お好きに」「take it!」と踏んでいく!うわ〜!!舌が回らないよ〜!!!

・そして、ここまで続いた怒涛のライムを「shut up」と静かにさせてから(楽器隊の音が小さくなる)、「論争」「奔走」「論争」「闘争」「様相」「妄想」「放送」「温床」「no joke」「音色(おんしょく)」とここまでと違う音に切り替えて踏む。もう、完敗…!音色(ねいろ)を音色(おんしょく)という読み方にして踏んでくるのも最高にオシャレ。

 

  • サビ前〜サビ

・全てが英詞となっている。以下意訳。

俺はこの世界がホンットに大ッ嫌いだ!

俺は言いたいことを言うことができない 。

俺が言いたいことは全部でたらめだ。

ああ、それで十分だ。

俺が言いたいことはたった一つだけ。

俺の声が聞こえるか?

世界のすべてのステージに。

あなたは未来を切り開く鍵を持っている。

 

「HELL, NO」との関連

最近、「FTW」を歌う前のイントロとして使われているラップ。実はKAT-TUNの3rdアルバムに収録されている「HELL, NO」からの引用である。(歌詞はこちらから→http://j-lyric.net/artist/a0076ef/l00dbaa.html

「コンビニで ヤクザがオムライス We just お子様メニュー」なんて空耳が流行ったこの部分。

なぜ突然これを使い始めたのかは本人にしか分からないため不明。

 

 

と、こんな感じで、ただひたすら「カッコいい!」という感情に任せた考察にもならないブログになってしまいましたが、ぜひ興味を持った方は歌詞を読みながら曲を聴いてもらえると嬉しいです。(唐突な締め)

動画もたくさんあがっているので、お土産に置いておきますね。